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一番茶研修バスツアー その2 [日本茶]

一番茶研修バスツアーのレポートの続き。

次は、田代園さんの製茶工場に行きました。
もう終盤ではありますが、一番茶の製茶でまさに稼動中の工場を見学することができました。
こちらの工場では、今年の一番茶をいちばん多い日で2500kg製茶されたそうです。
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摘み取られたばかりの生葉です。
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すぐに蒸機へと移動していきます。
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揉捻機です。
中国茶の製茶でも同じような揉捻機を使いますね。
葉よりも茎の方が水分量が多いので、それを揉捻機で均一にします。
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皆さん、真剣です。

田代園さんも日本茶インストラクターなので、わかりやすくお話して下さいました。
印象に残った言葉が、
「お茶は無駄なものがでない作物。茎茶になったり粉茶になったり、ほとんどが利用できる。」
本当にそうですね。
茶殻だって食べることができますし。
唯一使えないのは、毛羽(けば)という茎の皮だそうです。
この毛羽もお茶やさんによっては商品にするところもあるのだそうです。
改めて、お茶って素晴らしいと思いました。

久し振りにお茶を堪能できた1日でした。


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一番茶研修バスツアー その1 [日本茶]

前回の記事から随分日があいてしまいました。
というのも、今まで大阪に住んでいたのですが、この春から埼玉に住むことになり、
引っ越しでめまぐるしい日々を過ごしていました。

やっと落ち着いたと思ったら、もう新茶の季節!
日本茶インストラクター協会も大阪府支部から埼玉県支部に移籍しました。
埼玉と言えば狭山茶です。
お茶を作っているところに住むことができて嬉しい。
埼玉にいる間に狭山茶を勉強したいと思います。

そこで早速、5/19(日)に日本茶インストラクター協会埼玉県支部主催で行われた、
一番茶研修バスツアーに行って来ました。
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可愛らしい行程表をいただきました。
遠足みたいです。

入間市駅に集合し、まずは茶業公園に行きました。
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狭山茶の茶畑が広がる中にある公園というか、小さな丘。
防霜ファンが林立しているのがいいですね。
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この写真ではとても美しい葉に見えますが、茶畑の所々では黒く枯れているところもありました。
ミカントゲコナジラミや、最近埼玉県に入ってきたというクワシロカイガラムシという害虫の影響だそうです。

2人式、乗用式での摘み取りをしていました。
補助金が出たのでレール式での摘み取りもしているそうで、畝の両脇にレールを見ることができました。

桜山展望台に行き、広がる茶畑を見渡した後、入間市博物館ALITに行きました。

ALITに併設されているレストラン茶屋町「一煎」でお昼ご飯をいただきました。
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茶葉の天ぷらなど、所々にお茶を取り入れたお料理でした。

ALITでは学芸員さんから狭山茶についてのお話を伺いました。

私は狭山茶について、狭山火入れと呼ばれる独特の香りがあるということしか知りませんでした。
狭山茶といっても、主産地は入間市で、他には所沢市と狭山市などで生産されているそうです。

4番茶まで作ったりする他の地域とは違い、
狭山茶は作っても二番茶まで、ほとんどが一番茶なので、全国生産割合は1%なのだそうです。
茶農家・荒茶まで作る工場・仕上げ・小売り店舗と、普通はわかれているものですが、
狭山茶は茶農家さんが栽培から加工・販売まで一貫して行う、自園・自製・自販が主流で、
「誰が作ったかまるわかり」の安心できるお茶だということを強調されていました。

狭山地方に初めてお茶がもたらされたのは、今までの説だと、
鎌倉時代に明恵上人が「武蔵河越の地」に茶の木を植えたのが始まりと言われていましたが、
何とこの10年でこの説が覆されたようです。
現在の説では、鎌倉時代、河越にあった無量寿寺などで作られていた河越茶や、
ときがわ町の慈光寺で作られていた慈光茶が狭山茶の始まりだということになっています。
中世の文献に全国の銘茶の産地として登場していたとのことですが、
今になって新しいことが発見されるのも驚きですね。

続きは、また後日。

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