狭山茶摘み体験フェスタ2013 [日本茶]
5/25(月)に埼玉県農林総合研究センター茶業研究所で開かれた、
狭山茶摘み体験フェスタ2013に行きました。
入間へは1週間前に来たばかりなのですが、また来てしまいました。
茶摘みをさせてもらいました。
私は写真を撮ってばかりだったのですが、皆さん真剣に摘んでおられました。
見れば見るほど美しい茶葉です。
日本茶インストラクター協会がお茶の入れ方教室をしていました。
本当なら私もこの場で淹れていなければならないのですが、今回は家族と一緒にお客様として来てしまいました。
一番茶ツアーでご一緒させていただいた方何名かがインストラクションされていました。
私は遊びに来てしまってすみませんでした。
お茶の天ぷらをいただいたり、手揉みの実演を見たり、工場を見学させていただいたりと、
なかなか楽しいフェスタでした。
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一番茶研修バスツアー その2 [日本茶]
一番茶研修バスツアーのレポートの続き。
次は、田代園さんの製茶工場に行きました。
もう終盤ではありますが、一番茶の製茶でまさに稼動中の工場を見学することができました。
こちらの工場では、今年の一番茶をいちばん多い日で2500kg製茶されたそうです。
摘み取られたばかりの生葉です。
すぐに蒸機へと移動していきます。
揉捻機です。
中国茶の製茶でも同じような揉捻機を使いますね。
葉よりも茎の方が水分量が多いので、それを揉捻機で均一にします。
皆さん、真剣です。
田代園さんも日本茶インストラクターなので、わかりやすくお話して下さいました。
印象に残った言葉が、
「お茶は無駄なものがでない作物。茎茶になったり粉茶になったり、ほとんどが利用できる。」
本当にそうですね。
茶殻だって食べることができますし。
唯一使えないのは、毛羽(けば)という茎の皮だそうです。
この毛羽もお茶やさんによっては商品にするところもあるのだそうです。
改めて、お茶って素晴らしいと思いました。
久し振りにお茶を堪能できた1日でした。
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一番茶研修バスツアー その1 [日本茶]
前回の記事から随分日があいてしまいました。
というのも、今まで大阪に住んでいたのですが、この春から埼玉に住むことになり、
引っ越しでめまぐるしい日々を過ごしていました。
やっと落ち着いたと思ったら、もう新茶の季節!
日本茶インストラクター協会も大阪府支部から埼玉県支部に移籍しました。
埼玉と言えば狭山茶です。
お茶を作っているところに住むことができて嬉しい。
埼玉にいる間に狭山茶を勉強したいと思います。
そこで早速、5/19(日)に日本茶インストラクター協会埼玉県支部主催で行われた、
一番茶研修バスツアーに行って来ました。
可愛らしい行程表をいただきました。
遠足みたいです。
入間市駅に集合し、まずは茶業公園に行きました。
狭山茶の茶畑が広がる中にある公園というか、小さな丘。
防霜ファンが林立しているのがいいですね。
この写真ではとても美しい葉に見えますが、茶畑の所々では黒く枯れているところもありました。
ミカントゲコナジラミや、最近埼玉県に入ってきたというクワシロカイガラムシという害虫の影響だそうです。
2人式、乗用式での摘み取りをしていました。
補助金が出たのでレール式での摘み取りもしているそうで、畝の両脇にレールを見ることができました。
桜山展望台に行き、広がる茶畑を見渡した後、入間市博物館ALITに行きました。
ALITに併設されているレストラン茶屋町「一煎」でお昼ご飯をいただきました。
茶葉の天ぷらなど、所々にお茶を取り入れたお料理でした。
ALITでは学芸員さんから狭山茶についてのお話を伺いました。
私は狭山茶について、狭山火入れと呼ばれる独特の香りがあるということしか知りませんでした。
狭山茶といっても、主産地は入間市で、他には所沢市と狭山市などで生産されているそうです。
4番茶まで作ったりする他の地域とは違い、
狭山茶は作っても二番茶まで、ほとんどが一番茶なので、全国生産割合は1%なのだそうです。
茶農家・荒茶まで作る工場・仕上げ・小売り店舗と、普通はわかれているものですが、
狭山茶は茶農家さんが栽培から加工・販売まで一貫して行う、自園・自製・自販が主流で、
「誰が作ったかまるわかり」の安心できるお茶だということを強調されていました。
狭山地方に初めてお茶がもたらされたのは、今までの説だと、
鎌倉時代に明恵上人が「武蔵河越の地」に茶の木を植えたのが始まりと言われていましたが、
何とこの10年でこの説が覆されたようです。
現在の説では、鎌倉時代、河越にあった無量寿寺などで作られていた河越茶や、
ときがわ町の慈光寺で作られていた慈光茶が狭山茶の始まりだということになっています。
中世の文献に全国の銘茶の産地として登場していたとのことですが、
今になって新しいことが発見されるのも驚きですね。
続きは、また後日。
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アッサム・ハルマリ茶園 [紅茶]
あけましておめでとうございます。
毎年、このブログで今年の目標を書いています。
昨年の目標は「日本茶インストラクターとして活動する」でした。
茶遊散策へのスタッフ参加はできましたが、それ以外では何も活動できませんでした。
資格を持っているなりのことをしないといけないのですが。
私の子供の目標は、トイレトレーニング完了でした。
これは4月に完了したので目標達成です。
今年の目標は「お茶のお店に行く」です。
子供が小さくてお茶のお店に全く行くことができず、
新しいお店を雑誌で見付けては行けない自分に悶々としていましたが、
子供も4月からは幼稚園なので、自由な時間が少しはできそうです。
子供の目標はもちろん「幼稚園に行く」ですね。
他の子に危害を与えないように!園生活を楽しんで下さい。
今年初めてのブログのお茶は、京都セレクトショップのアッサム・ハルマリ茶園です。
HALMARI 2010 |
鍋で煮出してみたら予想外に美味しくできました。
ゴールデンチップが豊富に入った、濃厚で甘みのある私好みのミルクティーになりました。
高級アッサムのマランギ茶園に似た感じでした。
毎年恒例のガレット・デ・ロワ。
今年もアンリ・シャルパンティエのオーソドックスなものになりました。
フェーブはお店で使われているのと同じショッパー(紙袋)でした。
他には、フィナンシェ、マドレーヌ、マカロンがありました。
今年こそはジャン・ポール・エヴァンのショコラとか、
青山店限定のピエール・エルメのユズとかの変わったガレット・デ・ロワも食べて見たかったんですけどね。
私事ですが、昨年は10月に3ヶ月の入院の末に義父が亡くなり、
12月には私が子供の頃からお世話になっていた叔母 が亡くなったりと、悲しいことの続いた年でした。
とはいえ、子供は大きな怪我や病気もなく、元気に成長しています。
最近では「加賀棒茶美味しい。」とまでも言うようになり、
徐々にお茶人生に洗脳していこうかとたくらんでおります。
今年も皆様が美味しいお茶に巡り合えますように。
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茶遊散策2012 [日本茶]
11/24(土)に行われた茶遊散策2012の報告です。
今年は空堀商店街の3つのブースで行いました。
こちらは受付でお配りしたパンフレットです。
私は「日本の紅茶と烏龍茶」というブースを担当しました。
日本でも美味しい紅茶と烏龍茶が作られているんですよ。
召し上がっていただいたのはこちらの2種類です。
左側が静岡県本山の丸高農園の香寿という烏龍茶。
中国茶の文山包種にも似た発酵度が浅く、透明感のある水色で、上品で繊細な味わいです。
右側は島根県出雲市の西製茶所の出雲国のべにひかり紅茶。
私が今まで飲んだ国産紅茶ではいちばん美味しかったです。
紅茶はティーポット、烏龍茶は茶壺で淹れるという概念を取っ払い、
日本茶インストラクターが淹れるということで急須で淹れてみました。
紅茶は5年ぐらい前から比べると格段に美味しくなってきています。
和紅茶なんて言葉もあるぐらい、ブームが来ているのかなとも思います。
烏龍茶はまだまだ生産量が少ないですが、丁寧な製造でレベルの高いものができています。
これからにもっと期待したいです。
他のブースは狭山茶・村上茶などを味わっていただく「日本茶往来~東編~」と、
シーンに合わせたお茶の淹れ方を考えてみる「香甘苦渋の妙味」でした。
自分のブースで手一杯で行くことができず写真がないのですが。
ほとんど更新していない私のブログを見て下さっていたお客様がいらっしゃったことにびっくり。
いらっしゃって下さった皆様、本当にありがとうございました。
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(再)茶遊散策2012のお知らせ [日本茶]
とうとう明後日になりました、日本茶インストラクター協会大阪府支部主催で行われる茶遊散策。
今年は場所を変えて空堀商店街です。
私は「日本の紅茶と烏龍茶」というブースでお茶を淹れております。
近年、格段に美味しくなってきた国産紅茶・烏龍茶の2種類を召し上がっていただきます。
ぜひ皆様のお越しをお待ちしております。
ご予約していただきますと少し割引になります。
前日までにメールをいただきました方は前売扱いにさせていただきますので、
当日、会場でお名前をおっしゃって下さい。
まだ空きは十分ございます。
ご予約はこちらまで。cha@tea.nifty.jp
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茶遊散策2012のお知らせ [日本茶]
今年もやってまいりました、日本茶インストラクター協会大阪府支部主催で行われる茶遊散策。
今までは中崎町でしたが、今年は場所を変えて空堀商店街です。
空堀商店街は老舗の昆布やさんや鰹節やさんなどのある商店街です。
昨年と違うところは、ブースが3箇所、先着50名様というところです。
楽しんでいただける人数が減りましたので、予約をしていただいた方が確実です。
そのぶん、ゆっくりお茶を飲んでいただけるかと思います。
ご予約はこちらまで。cha@tea.nifty.jp
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中秋の名月 [日本茶]
今年は9/30が中秋の名月です。
台風の接近でお月様を見られたところはあまりなかったのではないでしょうか。
お菓子は昨年と同じ円果天の月餅。
塩漬にしたうずら卵の入っている蛋黄と、うさぎの絵が描いてある黒胡麻餡。
合わせたお茶は西製茶所の出雲国のべにひかり紅茶。
西製茶所は私の出身地である島根県にあります。
このべにひかりは日本茶インストラクターの友人が美味しいと言っていた国産紅茶で、
アッサム系の紅茶用品種です。
国産紅茶が苦手な私でしたが、初めて美味しいと思えたお茶でした。
何のお茶か知らされないで飲んだとしたら、きっと軽めのアッサムと答えたことでしょう。
国産紅茶もここまで美味しくなったんですね。
欲を言えばもう少し香りが欲しいところですが。
こちらは私が作ったみたらしのお月見だんご。
積み上げたかったのですが、茹で上がったばかりのお団子はつるんと滑ってしまいました。
でも、ちゃんと15個です。
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品種茶を知ろう [日本茶]
またブログの更新があいてしまいました。
お茶は飲んでいるのですが、記事にすべきお茶の出来事がないのです。
早く子供と一緒にお茶のイベントやお茶やさんに行けるようになることを願うばかりです。
または、早く幼稚園に行って下さいよ。
久し振りにお茶のイベントに行くことができました。
日本茶インストラクター協会大阪府支部主催の品種茶を知ろうです。
京都の和束でお茶を生産されている籠嶋園の籠嶋さんに講師に来ていただきました。
生産者の方のお話を聞く機会はあまりないので、とても勉強になりました。
1.どうしていろいろな品種ができたのでしょうか?
日本にもともとあった在来種は自分自身では交配できずに他の木としか交配できません。
↓
いろいろな種類の種ができ、それを植えると様々な特徴のある木になります。
↓
成長が早かったり遅かったり、特徴にばらつきができて育てにくくなります。
↓
同じ特徴の木を選んで挿し木で育てるといい品質ばかりの木になります。=選抜育種
↓
親のいいところだけをかけあわせます。=交雑育種
貴重な在来種のままではいけないのだろうかと思っていましたが、このような理由があったんですね。
現在、150種ぐらいの品種があるそうですが、やぶきたを越えるものはまだできていないそうです。
2.香りを色・人・服に例えるというのはどういうことなのでしょうか?
「紫色の着物を着た貴婦人のような」「普段着のような」「落ち着いた色」「おしゃまな女の子」など。
日本茶の味や香りを例える言葉にいつも困っていました。
日本茶は品質を鑑定するのに満点から減点していくので欠点の言葉は多いのですが、
褒める言葉は少ないのだそうです。
このような表現をしてもいいのではないかというのは驚きでした。
籠嶋さんに持って来ていただいた、
やぶきた・おくみどり・めいりょく・さえみどり・うじみどりを味わいました。
日本茶インストラクター試験を思い出す、拝見盆や網さじを使って比べました。
うじみどりという品種を私は知らなかったのですが、京都以外では栽培されていない品種なのだそうです。
他の4つとは明らかに違う特徴で、渋みや酸味の強い品種でした。
籠嶋さんは日本茶には少ない香りのいいお茶を作ることを目ざしておられるのだそうです。
しかし、和束ではお菓子などに加工される原料茶になる碾茶の生産が多くなっています。
消費者が求めているのはしょうがないけれども、残念に思われているそうです。
「お茶は文化なのだから大切にしていかなければならない」という言葉が強く心に残りました。
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