中国茶巡礼 [本]
「中国茶巡礼」という本を読みました。
著者は茶人でもありますが、写真家でもある方。
なので、写真がとても美しいです。
中国を省ごとに紹介しており、茶畑や製茶の様子の写真が満載です。
写真を見れば見るほど行ってみたくなります。
最後のモノクロのページには中国茶初心者の人でもわかるよう、
中国茶の基礎的なことも書いてあります。
こちらは、私がまだ行ったことのない、福建省武夷山のページです。
行ったことのある、福建省安渓、広東省鳳凰山、浙江省杭州の写真ももちろんありました。
茶畑って美しいなあ、茶葉の形って芸術作品だなあ、
やっぱりお茶が好きだなあと思わせてくれた本でした。
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茶葉古道の旅 中国のティーロードを訪ねて [本]
「茶葉古道の旅 中国のティーロードを訪ねて」という本を読みました。
いつも夜寝る前に布団の中で本を読むのが日課になっていましたが、
子供が産まれてから、本を開いても3行も読めずに寝てしまうようになりました。
本を開いたまま寝てしまう夫が信じられずにいましたが、今では毎晩私もその状態。
かなり前から家にあったのに、やっと読み終わることができました。
著者は、お茶関係の方ではなく、写真家。
茶葉古道とは、お茶を運んだ道のことなのですが、
この本は、この道を7ヶ月間かけて辿った旅の取材記です。
中国茶については、棚橋篁峰さんに教えていただいたそうです。
お茶の起源である雲南省にはいつか行きたいと思っていますが、まだ行けないままです。
「ギャラリー・フェイク」という漫画で麗江の街を知ってから、その美しさに魅かれました。
もちろんチベットにも行ったことはありません。
日本茶は、私たち日本人にとってなくてはならない飲み物ではありますが、
チベットの人たちにとってのバター茶は、それとは全く別のレベルで、
なくては生きていけない飲み物です。
野菜が不足しがちなチベットの遊牧民にとって、バター茶からビタミンを摂取しているからです。
高地で暮らす遊牧民がお茶を得るために、
雲南省や四川省からお茶がチベットまで運ばれてできたのが、この茶葉古道なのです。
生きるためのお茶って、神秘的にさえ感じます。
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究極の紅茶をいれるために [本]
「究極の紅茶をいれるために 新世代エキスパートが教える至福のレシピ」という本を読みました。
著者は、ロンドンでPostcard Teasというお茶専門店をやっている英国人です。
外国人の書いたお茶の本は、感覚の違いというか、日本人とはピントが外れているというか、
「何を今更こんなことを言っているの?
本当にこんなお茶を美味しいと感じているの?」と思うようなことが多く、
読んでもあまり面白くなかったり、ためにならないものが多いような気がします。
ですが、
この本は日本のための書き下ろし作品のため、
私たちがお茶に求めている物と比較的近い気持ちで書かれています。
著者自身も何度も日本に訪れているようですし、中国茶や台湾茶にも詳しいようです。
私が驚いたのは「フローティー」という考え方です。
自分で茶葉をブレンドして好きな味わいを作ることはよくあることですが、
淹れたお茶を混ぜるというやり方です。
1.ある1つのお茶をポットで淹れる。
2.その抽出液を別の茶葉を入れたポットに直接注ぐ。
3.蒸らしてティーカップに注ぐ。
日本茶で使う宝瓶に熱湯でダージリン・セカンドフラッシュを淹れ、
湯冷ましに注いで湯温を落としてから、
ダージリン・ファーストフラッシュの茶葉の入った宝瓶に注ぐというやり方も紹介していました。
こんな淹れ方を聞いたことがなかったので、画期的だなあと関心してしまいました。
これはやってみたいです。
お茶の世界の散歩道 [本]
「お茶の世界の散歩道 お茶には愛される理由がある」という本を読みました。
今年の6月に出版された本。
著者は初めて聞く名前の方でした。
主に、世界と日本のお茶の歴史について詳しく書いてあります。
お茶の歴史についてはもう散々本を読んできましたし、
日本茶インストラクター試験の勉強で、ある程度の知識も持っています。
しかし、あまり突っ込んだことは知らなかったような気がします。
「インドの茶種子を日本に持ち帰った多田元吉」、
「日本茶の輸出に貢献した大谷嘉兵衛」としか覚えていませんでしたが、
この2人が日本茶の発展に大いに貢献したことを改めて認識することができました。
素晴らしい人です。
おいしいお茶の教科書 [本]
ブルータスの7/1号は、おいしいお茶の教科書でした。
「紅茶と日本茶の新時代到来!」というサブタイトルで
私の好きなリーフルダージリンハウスがトップで載っています。
これはインド・ダージリンの茶畑の様子。
タルボ農園、マーガレッツホープ農園などを紹介しているますが、
農園オーナーを紹介している記事なんてなかなかないです。
こちらは日本茶の特集。
品評会で入賞している茶園の写真です。
最近、お茶に関する書籍はいいものがありません。
特に紅茶に関しては、今だに、美味しい淹れ方、歴史、ブランド、茶器などを、
綺麗な写真とともに紹介している超初心者向けの本が発刊されています。
こんな本は今までにさんざん出ているので、もう今更やめて欲しいという感じ。
よっぽど雑誌の方が頑張っています。
情報も新しいし、かなり深いところまでの取材で、中級者向けの記事が載っています。
今回の特集がまさにそんなところ。
読みごたえのある特集記事でした。
紅茶レジェンド [本]
紅茶研究家、磯淵猛さんの新刊「紅茶レジェンド」を読みました。
創業300年にもなるトワイニング社のトーマス・トワイニング、
アッサム紅茶のパイオニア、C・A・ブルース、
セイロン紅茶の神様、ジェームス・テーラー、などのことが書いてありました。
お茶は中国が発祥の地。
中国茶好きな私としては、正山小種の発祥地である福建省の桐木村と、
雲南省の茶樹王の話が興味深かったです。
中国茶の歴史については比較的知っているのですが、あまり紅茶の歴史には詳しくないので、
改めて勉強できた本でした。
Discover Japan [本]
お茶に関する本や雑誌で新しいものが出ればほぼ目を通しています。
購入、図書館で借りる、立ち読みといろいろありますが、
Discover Japanという雑誌で日本茶の特集をしていたので、
これは買わねばと即買いしてしまいました。
ディスカバー・ジャパンは、季節ごとに発刊される雑誌で、お茶専門誌ではありません。
コヨーテとか、最近、お茶の特集を組む雑誌が多いですし、
結構、専門的な内容も多いので嬉しいです。
このページの写真には目を奪われました。
玉露の氷出しです。
氷出し自体は珍しいものではありませんが、こんなに大きな氷を使うのは圧巻です。
先日行った、伊右衛門サロン京都の記事もありました。
料理にもかなり力を入れてるんですね。
「世界は日本茶に夢中。」というサブタイトルが付いていて、
世界で飲まれている日本茶の記事がありましたが、
外国で日本茶のお店に行ったことがないので、いまいちピンとこないです。
中国人は日本茶なんて嫌いと聞きますし、本当に外国人も日本茶飲むんですかねえ。
日本茶好きな外国のお友達っています?
タイのお茶 アジアのお茶 [本]
旅行記が好きでよく読みます。
お茶旅行記はもちろん、
してみたいけどする勇気のないバックパッカーの旅行記が好きです。
「タイのお茶 アジアのお茶」も表紙からして、
そんなバックパッカーのお気楽旅行記かなと思って読み始めたのですが、
ちょっと違っていました。
著者はお茶専門家ではなく、アジア中心の旅行作家ですが、
お茶についてかなり詳しく、プーアル茶の生茶と熟茶の違いなんかもちゃんと説明されていました。
アジアのお茶というと、ベトナムのロータスティー、ミャンマーのラペソーなどを思い浮かべるのですが、
タイ、バングラデシュ、ミャンマーでも紅茶や烏龍茶が飲まれているのに驚きました。
お茶って全世界で飲まれている素晴らしい飲み物だということを、改めて感じる本でした。
お茶の店 [本]
京阪神のお茶のお店を網羅した「お茶の店」という雑誌が、
京阪神エルマガジン社から発売されました。
お茶やさんはいろいろ行っている方なので、行ったことのあるお店がたくさん掲載されていましたが、
知らないお店もかなりあり、お茶やさんってこんなにあるんだなあと感心してしまいました。
でも、最近では新しいお茶やさんに行く回数が減ってきました。
というのも、お茶やさんに行くとストレスが溜まるからです。
自分で淹れた方がおいしい、という理由です。
ダージリンは農園物しか飲まないし、チャイだっておいしく作れるし、
茶道は知らないけどお抹茶だって点てれます。
お茶の知識が増えるにつえ、
いい茶葉も持つようになり、茶器も増え、おいしくお茶も淹れられるようになりました。
そんな私を満足させてくれる、最近出会ったお茶やさんは、
この雑誌の日本茶のトップページに出ている、椿堂茶舗でした。
武村さんの煎れてくれた煎茶は本当においしかったです。
セミナーで同じ状況で自分も煎れたのですが、武村さんの煎れてくれたお茶とは雲泥の差でした。
まさにプロの技を見たという感じでした。
日本茶業界にも詳しく、初めて知ることが多くありました。
メニューやお店の雰囲気はもちろん重要なことではありますが、
これからのお茶やさんに大切なのは、お茶やさんを経営している人そのもの。
お茶に対する真剣な姿勢、正しい知識、おいしくお茶を淹れられる確かな腕、かなと私は思います。
私だけの重要ポイントを1つ。
それはスイーツがおいしいこと!