鬪茶会 [日本茶]
京都の椿堂茶舗で行われた鬪茶会に参加しました。
鬪茶とは、聞き茶=何のお茶か当てるゲームで、日本茶においては茶歌舞伎と呼ばれたりもします。
中国では、自分が持って来たお茶を自分で淹れて、おいしさを競い合うことを言うこともあるようです。
テイスティングは自分でもよくやっていますし、
出されたお茶が何か当てるつもりでいつもお茶を飲んではいますが、
本格的な闘茶会に参加するのは初めてで、どのように行われるのか全然知りませんでした。
各人に花・鳥・風・月・客の5枚の札が配られます。
「二」という数字は自分の番号です。
今日は、花・・・玉露
鳥・・・煎茶
風・・・雁ヶ音
月・・・焙じ茶
客・・・?(何のお茶かは飲んでからのお楽しみ)
箱の上に番号が書いてあり、
飲んだ順番に自分の番号のところに自分の札を投札箱に入れていきます。
終わって箱を開けると自分の札が順番に並んでおり、合っている数の採点がしやすくなっています。
←箱の中の写真も撮っておけば良かったです。
文章じゃよくわからないですね。
4回やったのですが、客のお茶が4回とも変わるので、もう何がなんだかわからなくなってしまいます。
飲むごとに札を箱に入れるので、後で間違ったと思っても訂正ができないところが難しいです。
私は雁ヶ音を意識して飲んだことがなかったので、1回目は煎茶と間違えてしまいました。
もちろん茎が入っているお茶というのは知っていましたが、
茎茶は焙じ茶でしか飲んだことがなかったんです。
日本茶の製法の違いでの分類分けで、雁ヶ音というのはないですからね。
3回目は客で出された煎茶の藤かおりという品種と、雁ヶ音を間違えてしまいました。
藤かおりは85~90℃ぐらいの高めの温度で煎れて、
香りを立たせた方がおいしいという認識があったので、
70℃ぐらいで旨みを出した味を知らなかったんです。
鬪茶では当てる方も大変ですが、煎れる方がいちばん大変なのではないかと思います。
日本茶は煎れ方で味が非常に変化するからです。
煎が進むにつれての多少の変化はしょうがないにしても、
1~4回目の味があまりにも違っていたら、判断のしようがないですから。
なるべく同じ味で煎れ続けるのは難しいです。
何のお茶でも、煎が進むにつれて、または蒸らし時間が長くなるにつれて、
味の変化を楽しんでいる私が、鬪茶のためのお茶を煎れることは至難のわざでしょう。
今日、それぞれのお茶の特徴を出しつつも、味を変えずに煎れて下さった方は素晴らしいです。
これはなかなか面白いです。
友達を招いてのお茶会でやったら盛り上がるかも。
花・・・玉露
鳥・・・安渓鉄観音
風・・・西湖龍井
月・・・ダージリン・ファーストフラッシュ
客・・・京番茶
これぐらいのわかりやすさでやりましょうかね。
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