かごしま茶産地ツアー その6 [旅行記]
2日目の続き
次は、かごしま茶流通センターの隣りにあるJAかごしま茶業株式会社へ。
こちらは荒茶を仕上げ茶にする工場で、配合・仕上げ・包装までされています。
工場内はカメラNGだったので写真を撮れなかったのが残念です。
こちらの工場で特に気を付けているのが異物の除去でした。
異物除去機、10000ガウスのマグネット、金検(金属検出機)で異物の混入を防いでいます。
制御室では全ての設定を管理しており、お茶やさんの好みで乾燥温度を変えているそうです。
以上でかごしま茶産地ツアーのレポートは終わりです。
少し観光もしましたが、今まであまり知らなかったかごしま茶の勉強がしっかりできた2日間でした。
やぶきたが8割以上を占める日本茶ですが、
鹿児島県はゆたかみどり、さえみどり、あさつゆ、おくみどり、かなやみどり、あさのかなど、
多くの品種を栽培しています。
栽培面積は年々増え、後継者も次々に育っており、明るい未来のある生産地です。
今年の11/11~13は鹿児島の霧島市で全国お茶まつりが開催されます。
美味しいかごしま茶を楽しみに、皆様ぜひお出掛け下さい。
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かごしま茶産地ツアー その5 [旅行記]
2日目の続き
引き続き、かごしま茶流通センターの入札場です。
それぞれの拝見盆には、産地・品種などが書いてありますが、注目すべきはバーコード。
このバーコードをハンディー機で読み取らせ、値段を入れ、
端末につなぐとデータが送られて落札した人がわかります。
モニターに、ハンディー入力されて落札された結果が映し出されます。
2人1組で入札している茶商さんが多かったように見えました。
1人がお茶を審査して金額を書いた紙を拝見盆に置き、
もう1人がそれを見てハンディー入力しているようでした。
ものすごい数のお茶があるので、15秒で1つのお茶を見ていく計算になるそうです。
この日は動いているのを見ることはできませんでしたが、
自動給湯器で審査茶碗にお湯を入れ、見本茶と審査茶碗がベルトコンベアで移動するシステムもあるそうです。
茶葉の外観が綺麗なもの、水色が青く濃いものに高い値段のつく傾向があるそうです。
落札するとすぐに隣りの集荷場においてあるお茶を持ち帰ることができます。
真剣勝負の茶商さんたち。
まさにお茶との戦いの様子を見学できたのは、貴重な体験でした。
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かごしま茶産地ツアー その4 [旅行記]
2日目
今日は、まず鹿児島市内にあるかごしま茶流通センターへ。
こちらではお茶の入札を見学できるということで、とても楽しみにしていました。
鹿児島茶の7割がこちらに持ち込まれるそうです。
実際に入札しています。
夜中の1時~入札受付開始、5時半~入札準備、7時半~入札が始まり、13時半まで行われます。
私たちは見学者通路から見学しました。
初めて見た入札風景に、私はテンションがかなり上がりました。
相当な数のお茶なので、準備をする方も大変です。
27の茶商さんがこちらで入札をし、お茶を買っています。
入札の見学はまだ続きます。
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かごしま茶産地ツアー その3 [旅行記]
2日目の続き
引き続き、あいら中央地区製茶工場の見学レポートです。
粗揉機。
何度かみたことはありますが、今まで見たのとは少し形が違うような気がします。
こちらは寺田式というのを使っているそうで、私が見たのとは違うのでしょう。
刃にお茶がついていますね。
マイコン・フローという、茶葉の追っかけシステム。
生産者ごとに次々製茶をしていくのですが、
茶葉が他の人と混ざったり、それぞれの工程を追い越してしまわないように、
緑・オレンジ・赤のランプで管理しているのだそうです。
詳しくはよくわからなかったのですが、何だかすごいシステムです。
精揉機。
向かい合わせに2列、かなりの数でした。
乾燥機。
合組機。
茶葉をブレンドする機械です。
ボタン1つで全て管理できるシステム化された大型の機械というのが、
このクリーンな工場の素晴らしさでした。
私が今まで見た製茶工場とは規模が違いました。
さすが、生産量全国第2位を誇る鹿児島茶でした。
その夜は、ツアーに参加した関東・関西地区の日本茶インストラクター、
日本茶インストラクター鹿児島支部の方や鹿児島の茶業関係の方、
総勢80名で交流会が行われました。
皆さん、懇親を深められたようです。
美味しい鹿児島名物もたくさんいただきました。
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かごしま茶産地ツアー その2 [旅行記]
1日目の続き
茶畑から移動して、JAあいらのあいら中央地区製茶工場を見学しました。
こちらは、生産農家さんが直接持ち込まれた生葉を荒茶に仕上げる工場です。
90kgを処理できるものが主流だそうですが、この工場は200kgの大きなラインです。
今日は機械が動いていなかったのですが、加工する順番に機械を見ていきました。
いちばん最初の生葉受入コンテナ。
ここに摘んだばかりの茶葉を入れると、地下に送られていきます。
生葉洗浄脱水施設。
お茶に洗浄・脱水なんて意外かもしれませんが、
鹿児島の製茶工場には桜島の火山灰を洗うための施設があります。
わかりづらいですが、この長いラインで生葉を水を流しながら洗い、脱水機で水を絞ります。
普通、雨が降ったときに茶葉は摘まないのですが、
鹿児島では茶葉は水で洗うことになるので、雨が降ろうが、火山灰が降ろうが摘みます。
一番茶については100%洗浄するそうです。
近年は、火山灰だけでなく黄砂を洗い流す目的もあるそうです。
茶葉を洗ったからといって、味や香りが落ちるというような品質的に問題が出ることはないそうです。
蒸し機。
筒状の部分を傾けることによって、蒸し時間を変えることができます。
坂にすると茶葉が早く落ちるので、蒸しが浅くなるのです。
こちらでは普通蒸しと中蒸しを作っています。
今、鹿児島は大雨で、土砂崩れなどが起こっているそうです。
茶畑は大丈夫かしら?
製茶工場の見学はまだ続きます。
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かごしま茶産地ツアー その1 [旅行記]
6/10・11の1泊2日で、日本茶インストラクター協会のかごしま茶産地ツアーに行きました。
このツアーは、日本茶インストラクター協会鹿児島県支部や鹿児島県茶生産協会など、
たくさんの方の協力を得て実現したものなので、しっかりと勉強してきました。
お茶旅行は久し振りなので、気合いが入りました。
1日目
まずは、霧島茶の姶良(あいら)地区の茶園見学です。
一面広がる茶畑。
今は二番茶の摘み取り時期だそうです。
乗用型摘採機を実際に動かして下さいました。
広大な茶畑の多い九州では乗用型摘採機で茶葉を摘み取ります。
鹿児島では9割が乗用型摘採機での摘み取りだそうです。
摘み取った茶葉をトラックに載せています。
ダイナミックですね。
かぶせ茶の遮光シートを取って下さいました。
茶畑の広い九州では、コスト面で棚を作ったりはせず、直接シートを被せるのだそうです。
シートから芽が出てきたら摘み取り時期です。
遠くに防霜ファンが写っているのが見えますか。
暖かい九州で防霜ファンがあるとは知らなかったのですが、
標高の高い霧島市はもちろん、鹿児島県内の9割の茶畑で防霜ファンがあるそうです。
どしゃ降りの中の見学でしたが、そんな悪天候の中、農家の方は私たちを待っていて下さりました。
本当にありがとうございました。
この茶園で茶摘みもするはずでしたが、それも叶わず。
「澄み渡る青空の中の茶園」という写真が撮りたかったのですが、残念です!
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客家土楼&鳳凰鎮旅行 その11 [旅行記]
3日目の続き
鳳凰鎮から潮洲市に戻り、ホテルの近くを散策。
想像していたよりも都会な街でした。
至る所で、南方の街らしい果物を売っていました。
珍しいところでは、マンゴスチン、ランブータン、ライチ、ドラゴンフルーツ、龍眼など。
この旅行最後の晩餐。
旅行中の食事は全ておいしくいただくことができました。
私は辛い物以外はほとんどの中華料理が大丈夫ですけどね。
4日目
最終日も移動のみで、バスで潮州市からアモイまで行き、日本へ。
当初、移動時間の長さに参加を迷っていたのですが、
世界遺産の客家土楼、鳳凰山の茶畑と工場見学は、
行って良かったと本当に思える貴重な体験でした。
この旅行に携って下さった皆さん、一緒に参加した皆さん、ありがとうございました。
これからも世界の茶産地を巡る旅行をしたいです。
客家土楼&鳳凰鎮旅行 その10 [旅行記]
3日目の続き
お待ちかねの試飲タイム
磁器のティーポットで淹れてくれました。
試飲をしたお茶は、
1.通天香
2.蜜蘭香・・・蘭の香り
3.黄枝香・・・くちなしの香り
4.桂花香・・・きんもくせいの香り
5.茉莉香・・・ジャスミンの香り
6.姜花香・・・生姜の花の香り
鳳凰単叢は、香りのバリエーションがたくさんあり、
この他に、玉蘭香、杏仁香など、十大香型という10の香りが存在しています。
工場長さんがパッケージとかを説明してくれています。
どれを買おうか、真剣にテイスティングをしました。
私は3種類を50gずつ買っただけですが、皆さんたくさん買われていました。
家で飲むのが楽しみですね。
今日の茶畑&工場見学は、大変充実したものでした。
中国茶好きな人にからには鳳凰山は憧れの場所ですので、感動もしましたし、勉強にもなりました。
やっぱり本の中だけの知識では限界があります。
自分の目で見てみないと、本当のことはわかりませんね。
客家土楼&鳳凰鎮旅行 その9 [旅行記]
3日目の続き
茶葉の選別をしている部屋へ。
手作業で茶葉の選別をします。
すごい速さで、茎は足元へ落としています。
気が遠くなるような作業です。
グレードごとの選別もします。
左側が良い茶葉、右側はあまり良くない茶葉。
こうやってたくさんの人の手を介して、美味しいお茶が出来ていくんですね。
客家土楼&鳳凰鎮旅行 その8 [旅行記]
3日目の続き
鳳凰単叢の工場見学は続きます。
揉捻機に茶葉を入れています。
揉捻中です。
上から圧力をかけて揉むことにより、茶葉の成分を抽出しやすくします。
揉捻が終わると、下から茶葉が出てきます。
揉捻の終わった茶葉は、茶汁が染み出てつやつやしています。
触るとねっとりしています。
この後、手で茶葉をほぐします。
その速さがプロの腕を見せ付けてくれました。
乾燥させます。
80~90℃で、30~40分を2セットするそうです。
最初に茶葉を入れれば全部機械で流れていく日本茶の製茶工場とは全然違って、
人の手に頼った手作りのお茶作りです。